本牧にお住いの60代男性 Aさん
2年ほど前から腰痛と足の痺れを患い、大好きだった登山ができなくなってしまいました。
整形外科で診てもらったところ「腰部脊柱管狭窄症」と診断されたそうです。
腰部脊柱管狭窄症とは、簡単に言うと背骨の腰の部分(骨や椎間板や靭帯)が変形し、 背骨の中を通っている神経や血管が圧迫され、腰痛や下肢の痺れなどの症状が出ます。
背骨の加齢に伴う変化によって起こることが多く、老齢の方に多い症状ですが、 中でも若い時に重いものを持つなど、頻繁に腰に負担をかけていた方により多く発症する 傾向があります。
カイロプラクティックからのアプローチとしては、全身の筋肉を調整し、特に腰部や臀部の 緊張をとりながら、腰椎を矯正します。
狭くなっている脊柱管を広げていき、神経の圧迫を取り除いていきます。
必要があれば骨盤も矯正します。
腰椎と頚椎は影響を及ぼしあっているため、首の調整も必要です。
Aさんの場合、もともと身体を動かすことがお好きなようで、少しでも体調が良い時には ウォーキングをされたりしていましたので、お身体はしっかりされています。
実際に初回の施術後から改善傾向が見られました。
1回施術すると、施術後は症状が完全に消えてしまいます。
しかし、保ちが悪く2〜3日で元の状態に戻ってしまいます。
仕事がお忙しいらしく1週間に一度しか来院できないため、 なかなか良い状態をキープしていけません。
それでも施術回数を重ねるごとに良い状態を長く保てるようになってきました。
7回目くらいで1週間保つようになったので、施術の間隔を空けていきます。
今で12回経過したところです。
2週間くらいは良い状態を維持できるようになってきました。
軽いジョギングくらいは問題ないようです。
Aさん、もう少しです。きっとまた登山ができるようになります。
頑張りましょう。
脊柱管狭窄症が治るのかというお話ですが、厳密には治るわけではありません。
ただ、狭窄があっても神経が圧迫されておらず、自分が狭窄症だと自覚されていない 方はたくさんいらっしゃいます。
要は、神経が圧迫されないように腰椎を矯正し、そこで安定させればいいのだと考えます。
ただし、安定させるためにはその状態を維持するための筋力も必要になるため、 患者さん自身でもある程度の努力は必要になります。
そのため改善のための時間はかかります。根気よく続ける覚悟も必要です。