山手在住 10代女性 Iさん
今年の1月頃から朝起きられない、午前中は身体がだるい、頭痛がするなどの症状に悩まされるようになり学校にも行けなくなりました。
病院で起立性調節障害と診断され昇圧剤を処方されましたが体に合わず服用を止められたようです。
お母様が他にできることはないかとインターネットで調べた結果、ここにたどり着かれました。
起立性調節障害とは自律神経失調症の一種です。
交感神経と副交感神経の切替がうまくいかなくなり、朝、血圧を上昇させることができず低血圧となり起きられないという症状が出てきます。
大人にも発症しますが、10代前半、小学生高学年から中学生にかけての思春期の子供(特に女の子)に多い疾患です。
大人の場合は不規則な生活やストレスにより発症することが多いのですが、思春期の子供の場合は、急激に成長する肉体に神経の成長が追いつかず、神経が身体をコントロールしきれなくなることで発症すると言われています。
ですので時間が経てば治ることが多いのですが、子供により症状の重さはそれぞれですし重症の場合は何年も学校に通うことができず、その後の人生や性格形成に影響を及ぼしてしまうこともありますので、できるだけ早く改善させる必要があります。
起立性調節障害に対するカイロプラクティックからのアプローチとしては、筋肉と骨格のバランスを整えると同時に頭蓋骨調整を行い脳脊髄液の循環を活性化させた上で、自律神経の正しい切替を促すための施術を行っていきます。
ただ、神経の成長が追いついてないわけですから、すぐに効果が出るわけではなく、神経が成長した時にすぐに身体をコントロールできるように身体をベストな状態に維持するという意味合いが大きいため根気が必要です。
Iさんは4月の頭に初めて来院されました。
検査の結果は「脳脊髄液の循環不良」とでました。
自律神経系の症状をお持ちの患者さんは大抵これがでます。
丁寧に施術していきます。しかしモダンバレエをされてるだけあって身体が柔らかい!
足なんて信じられないくらい上がります。
いつも年寄りばかり施術している僕は目が飛び出すくらいびっくりしました^^;
身体の状態はよさそうです。
一回施術すると顔色も非常に良くなります。
翌朝も早くに起きることはできないまでもすっきりと起きられるようになったようです。
ただ、やはり一進一退です。地道に施術を繰り返す必要があります。
Iさんの場合は、これまで計11回施術を行いました。
8回目の施術で検査は陰性になりました。
身体の状態は整ったことになります。ですが、まだ朝は起きられないようです。
ただ、僕はもう少し頑張れば起きられるんじゃないかな、と考えていました。
この後は徐々に間隔を空けていきながら、身体の状態を維持するようにします。
11回目の施術の予約は午前中にしました。
これまでのIさんだと起きられない時間帯です。
ハラハラしながら待ってたら、Iさん、ちゃんと来れました。
ニコニコしながら入ってきたIさんを見て僕もとても嬉しくなりました。
Iさん、もしかしたらこれも一過性かもしれません。
でも、確実に身体の状態は良くなっています。
もう少ししたら必ずちゃんと毎朝起きられるようになります。
この状態を維持できるように頑張りましょうね。
※Iさんのお母様から「患者様の声」をいただきました。こちらの【4】をご覧ください。